研究紹介

茨城県周辺でのサギ類のコロニー・ねぐらの動態

私が卒業研究〜大学院時代を過ごした、筑波大学 徳永・大橋研究室では、 1980年代から、茨城県周辺でサギ類のコロニーやねぐらの分布を調査してきました。私は2008年から、その調査を引き継ぎ、今も継続しています。
←「スカイサーファー」という小型ラジコンを使ってコロニーを空撮して、個体数を調べています。
調査で得られた長期データをもとに、以下のようなテーマに取り組んできました。

  • コロニーの数・サイズ・構成比と、種別個体数の変化の把握
  • 近年増加するアオサギがコロニー動態にもたらす効果
  • コロニーの空間分布パターン
  • コロニーの場所への固執性
  • コロニーとねぐらの時空間的依存関係

"さぎ食堂" (給餌生態)

6種のサギ類が混在して形成されるコロニー。種間や個体間で、どのような餌の食べ分けがあるのか。また、親鳥はヒナの成長段階に応じて、ヒナへ与える餌を選り好みするのか。巣上にウェブカメラを設置して育雛行動を撮影したり、巣下の落下物を採集したりして調べました。データは解析中です。


コサギとアカガシラサギの雑種形成の報告

2010年に、茨城県内のコロニーにて、コサギ (雄) とアカガシラサギ (雌) のつがいの繁殖行動が観察され、雑種とみられるヒナが1羽巣立ちました。サギ科では、異なる属間での、しかも野外での雑種形成の確認は、世界で3例目の報告となりました。アカガシラサギは日本へ迷鳥として飛来する鳥で、このコロニーでも1羽だったため、同種のつがい相手がおらずに繁殖しないよりは、異種の相手と交配した方が有利だったのかもしれません。詳しくはこちら


「全日本鷺史」編纂

日本各地にあった昔のコロニー情報をまとめて、サギ類の実態の解明に役立てるべく、古文書づくりを始めました。詳しくはこちら